Windows10(64bit)にOracle Instant Client をインストールしSQL*Plusを使えるようにする手順を【画像付き】で丁寧に解説
本記事では、Windows10で、無料ツールの「Oracle Instant Client」を使えるようにする手順を解説します。
「Oracle Instant Client」は、Oracle社から提供されている無料のDatabase接続ツールです。
ダウンロードして解凍して、環境変数をちょっと設定するだけで、簡単に使えるようになります。
コマンドプロンプトから「SQL*Plus」を使うのはもちろん、「OsqlEdit」等と組み合わせても使えます。
zipを解凍して、環境変数を設定するだけで、簡単に使えるようになります。
軽量で簡単にインストールできる、無料のOracle Databaseツール、ライブラリ、SDKを使ってアプリケーションを作成し、Oracle Databaseインスタンスに接続しましょう。
Oracle Instant Clientでは、ローカルまたはリモートのOracle Databaseにアプリケーションを接続して、開発および本番環境へのデプロイが可能です。Instant Clientライブラリは、基本的なデータ機能とハイエンドなデータ機能に加えて、必要なクライアントネットワーク接続も備えているため、Oracle Databaseを余すところなく活用できます。Node.js、Python、PHPのような人気のある言語や環境で使われるOracle APIを下から支え、OCI、OCCI、JDBC、ODBC、ProCにもアクセスできます。Instant Clientに含まれるSQLPlusやOracle Data Pumpなどのツールで、データにすばやく、簡単にアクセスできるようになります。
Oracle Instant Clientのzipファイルをダウンロード
OTNの中にある「Oracle Instant Client」のページを開き、ダウンロードページへのリンクを開きます。 https://www.oracle.com/technetwork/jp/database/database-technologies/instant-client/overview/index.html
「Instant Client for Microsoft Windows (x64)」をクリック
以下のzipファイルをダウンロードします。
- Basic: instantclient-basic-windows.x64-19.5.0.0.0dbru.zip
- SQL*Plus: instantclient-sqlplus-windows.x64-19.5.0.0.0dbru.zip
- Tools: instantclient-tools-windows.x64-19.5.0.0.0dbru.zip
- SDK: instantclient-sdk-windows.x64-19.5.0.0.0dbru.zip
- JDBC: instantclient-jdbc-windows.x64-19.5.0.0.0dbru.zip
- ODBC: instantclient-odbc-windows.x64-19.5.0.0.0dbru.zip
ダウンロードしたzipファイルを1つのフォルダに展開
それぞれのzipファイルを展開すると、instantclient_19_5
というフォルダが作成されその中に展開されます。
すべて同じinstantclient_19_5
というフォルダの中に展開されたら、
今回は、C:\MyProgram\OracleInstantClient
というフォルダを作ってその中に入れました。
システム環境変数の追加
システム環境変数に追加します。
※システム環境変数の設定後、反映させるために一度、WIndows10を再起動します。
設定後に、一度、Windowsを再起動しないとシステム環境変数が反映されません
検索欄に「環境変数」と入れると、すぐに「システム環境変数の編集」が表示されます。
必要なシステム環境変数
- Path: zipファイルを展開したフォルダパス
- NLS_LANG: Japanese_Japan.JA16SJISTILDE
- TNS_ADMIN: zipファイルを展開したフォルダパス
Path
NLS_LANG
TNS_ADMIN
tnsnames.oraの設定
zipファイルを展開したinstantclient_19_5
フォルダの中に、
tnsnames.ora
という名前のファイルを作成して、下記内容を記入します。
ORCLCDB = (DESCRIPTION = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = SV-PLUTO)(PORT = 1521)) (CONNECT_DATA = (SERVER = DEDICATED) (SERVICE_NAME = ORCLCDB) ) )
SQL*Plusで接続確認
コマンドプロンプトで、 以下コマンドを実行して、OracleDBに接続できることを確認
sqlplus sys/(パスワード)@ORCLCDB as sysdba
参考にしたサイト
everything-you-do-is-practice.blogspot.com
参考書籍
本書では、Oracle初心者/新人エンジニアが押さえておくべき知識とスキルを、現場で活躍するOracleエンジニアたちが、わかりやすく丁寧に解説。
Oracleの使い方はもちろん、データベースの基礎知識から、データ操作のためのSQL、テーブル設計、データベース運用/管理の基礎までしっかり押さえ、実務で使える入門スキルを身につけられます。
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