Hinemos6.2でOracleのアラートログ監視をする設定手順(Linux版)
Hinemosの監視機能を使って、Oracle Linux7.7上のOracle Database 19cのアラートログ監視を設定したい、と考えているけれど、
具体的な設定手順が分からない、アラートログファイルのある場所が分からない、
と悩んでいませんか?
あと、インフラエンジニアになるためにおすすめの勉強法があれば知りたい、と考えていませんか?
HinemosでOracleのアラートログ監視をする手順を解説します
本記事では、下記の内容を解説します。
- Oracle Database 19c のアラートログファイルの場所の確認方法
- Hinemos6.2クライアント画面から、Oracle Linux7.7上のOracle Databaseのアラートログ監視を設定する手順
- インフラエンジニアになるためのおススメの勉強法の紹介
この記事を書いている私は、某SIerに勤務しながら、WEB系エンジニア・インフラエンジニアに憧れて、
プログラミングおよびインフラ技術の勉強をしています。
私が実機で試したコマンドや画像を載せて書いていますので、記事の信頼性担保に繋がると思います。
Oracle Database 19c のアラートログファイルの場所の確認方法
Oracle でまず監視するべきログファイルといえば、アラートログファイルと言われています。
重要なエラーが発生すると、アラートログファイルに記録されます。
アラートログファイルが出力される場所は、Oracleのバージョンによって異なりますが、
本記事では、Oracle 19cでの確認方法を紹介します。
Oracle 11g 以降のバージョンでは、
ログファイルなどを一括管理する「ADR (Automatic Diagnostic Repository)自動診断リポジトリ」
というしくみがあり、
それ以前のOracle 10gまでとは大きくしくみが異なります。
Oracle のADRのディレクトリ(ADR_BASE、ADR_HOME)の確認方法
SYSユーザーで以下SQLを実行します。
select name, value from V$DIAG_INFO;
[SYS@ORCLCDB] SQL>select name, value from V$DIAG_INFO; NAME VALUE ---------------------- ---------------------------------------------------------------------- Diag Enabled TRUE ADR Base /opt/oracle ADR Home /opt/oracle/diag/rdbms/orclcdb/ORCLCDB Diag Trace /opt/oracle/diag/rdbms/orclcdb/ORCLCDB/trace Diag Alert /opt/oracle/diag/rdbms/orclcdb/ORCLCDB/alert Diag Incident /opt/oracle/diag/rdbms/orclcdb/ORCLCDB/incident Diag Cdump /opt/oracle/diag/rdbms/orclcdb/ORCLCDB/cdump Health Monitor /opt/oracle/diag/rdbms/orclcdb/ORCLCDB/hm Default Trace File /opt/oracle/diag/rdbms/orclcdb/ORCLCDB/trace/ORCLCDB_ora_5565.trc Active Problem Count 0 Active Incident Count 0 NAME VALUE ---------------------- ---------------------------------------------------------------------- ORACLE_HOME /opt/oracle/product/19c/dbhome_1 12行が選択されました。
Oracle 11g以降のバージョンでは、アラートログファイルは、「ADR_HOME」ディレクトリ配下の「trace」ディレクトリの中にあります。
上記の例では、
ADR Home /opt/oracle/diag/rdbms/orclcdb/ORCLCDB
ですので、アラートログファイルは以下の場所にあります。
/opt/oracle/diag/rdbms/orclcdb/ORCLCDB/trace
実際に確認してみると、alert_ORCLCDB.log
というアラートログファイルがありました。
[oracle@SV-PLUTO trace]$ cd /opt/oracle/diag/rdbms/orclcdb/ORCLCDB/trace [oracle@SV-PLUTO trace]$ ls -l alert* -rw-r----- 1 oracle oinstall 370946 1月 28 22:26 alert_ORCLCDB.log
Hinemos6.2クライアント画面でのOracleのアラートログ監視の設定手順
監視設定パースペクティブ画面から、「ログファイル監視(文字列)」を追加します。
監視項目ID、スコープを入力します。
パターンマッチ表現に「.*ORA-.*
」を入力します。
Oracleのアラートログに出力されるおもな情報
- データベースの起動/終了処理の状況
- デフォルト値以外の値が設定された初期化パラメータの値
- 発生したすべての内部エラー (ORA-00600、ORA-07445)
- ブロック障害エラー (ORA-01578)
- デッドロック・エラー (ORA-00060)
- そのほかの重大なエラー
- 実行した管理コマンドとその実行結果 (create/alter/drop database/tablespace/archive logの出力、リカバリ)
- ジョブの実行エラー
XDB initialized. 2020-01-11T16:28:33.219653+09:00 qmhGetHTTPError: Got unknown oracle error. Error stack is: 2020-01-11T16:28:33.219805+09:00 Errors in file /opt/oracle/diag/rdbms/orclcdb/ORCLCDB/trace/ORCLCDB_s001_1392.trc: ORA-31159: XML DBは無効な状態です ORA-00604: 再帰SQLレベル1でエラーが発生しました。 ORA-01219: データベースまたはプラガブル・データベースがオープンしていません: 固定の表またはビューに対する問合せのみ可能です 2020-01-11T16:34:16.776781+09:00
参考書籍
本書籍は、金融機関系システムでの採用実績も豊富な、純国産の統合運用管理製品「Hinemos」を、
製品開発者が自ら書き下ろした本格解説書です。
これから新たにHinemosを使ってみようという方、Hinemosを使っているけどもう少し使い込んでみたい、
という方などにも分かり易いような構成になっています。
- オペレータ向けの操作からエンジニア向け導入ノウハウに対応!
- オンプレミス環境だけでなくAWSやVMware環境の運用管理から可用構成までカバー!
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改訂Hinemos統合管理[実践]入門 (Software Design plusシリーズ) 技術評論社 |
インフラエンジニアになるための勉強のやり方
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①おすすめの書籍と、②おススメのオンライン学習サイト、③おすすめのエンジニアスクールを紹介します。
働きながら勉強するための、おススメの書籍と、オンラインで学習できるサイトの紹介です。
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Udemy(ユーデミー)は、オンラインで動画で学習できるサービスです。
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以上、読んでいただきありがとうございました。