・ActiveDirectoryのドメインコントローラをWindowsServer2019からWindowsServer2022へ移行する手順を知りたい。
・具体的な手順を画面ショットつきで詳しく教えてほしい。
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- ActiveDirectoryのドメインコントローラをWindowsServer2019からWindowsServer2022へ移行する手順
この記事を書いている私は、某SIerに勤務しながら、
WEB系エンジニア・インフラエンジニアに憧れて、プログラミングおよびインフラ技術の勉強をしています。
こういった私が、解説していきます。
私が実機で試したコマンドや画像を載せて書いています。
記事の信頼性担保に繋がると思います。
ActiveDirectoryのドメインコントローラをWindowsServer2019からWindowsServer2022へ移行する手順
前回の記事
既存DCの降格
DNSサーバーの変更
変更前
DC | IP | 優先DNS | 代替DNS |
---|---|---|---|
既存AD-SUN(Win2019) | 192.168.100.201 | 127.0.0.1 | 192.168.100.202 |
既存AD-MOON(Win2019) | 192.168.100.202 | 127.0.0.1 | 192.168.100.201 |
新AD-SUN2(Win2022) | 192.168.100.203 | 192.168.100.201 | 192.168.100.202 |
新AD-MOON2(Win2022) | 192.168.100.204 | 192.168.100.201 | 192.168.100.202 |
変更後
DC | IP | 優先DNS | 代替DNS |
---|---|---|---|
既存AD-SUN(Win2019) | 192.168.100.201 | 192.168.100.203 | 192.168.100.204 |
既存AD-MOON(Win2019) | 192.168.100.202 | 192.168.100.203 | 192.168.100.204 |
新AD-SUN2(Win2022) | 192.168.100.203 | 127.0.0.1 | 192.168.100.204 |
新AD-MOON2(Win2022) | 192.168.100.204 | 127.0.0.1 | 192.168.100.203 |
DNS委任レコードの変更
サーバーマネージャー > ツール > DNS
DNSマネージャー > 前方参照ゾーン > ドメイン名 > _msdcs > 右クリック > プロパティ
_msdcsのプロパティ > 既存DCを選択して「削除」
「追加」
新規ネームサーバーレコード > 新DC(プライマリ)のFQDN名を入力して「解決」
IPv4アドレスのみ残して、IPv6アドレスを削除してから、「OK」
「追加」
新規ネームサーバーレコード > 新DC(セカンダリ)のFQDN名を入力して「解決」
IPv4アドレスのみ残して、IPv6アドレスを削除してから、「OK」
「OK」
DNSマネージャーに新DC2台が追加された
既存DCの降格
サーバーマネージャー > 管理 > 役割と機能の削除
役割と機能の削除ウィザード > 開始する前に > 次へ
対象サーバーの選択 > サーバープールからサーバーを選択 > 既存DCを選択 > 次へ
サーバーの役割の削除 > ActiveDirectoryドメインサービス のチェックを外す
機能の削除
検証結果 > このドメインコントローラーを降格する
資格情報 > 次へ
警告 > 削除の続行にチェックを入れ > 次へ
削除オプション > 次へ
新しいAdministratorパスワード > 降格した後のローカルAdministratorのパスワードを入力し > 次へ
オプションの確認 > 降格
降格処理がはじまる
削除後、急に自動でサインアウト、OS再起動
既存DCのワークグループへの変更
サーバーマネージャー > このローカルサーバーの構成
ドメイン名をクリック
システムのプロパティ > 変更
コンピューター名/ドメイン名の変更 > ワークグループを選択 > 「WORKGROUP」と入力 > 「OK」
「OK」
管理者ユーザーのパスワードを入力 > 「OK」
ワークグループへようこそ。
再起動する必要があります。
システムのプロパティ > 閉じる
今すぐ再起動する
既存DCのシャットダウン、LANケーブルの抜線、筐体撤去
これで既存DCを完全に撤去・処分できます。